第42話

41話
4,100
2020/12/30 00:02



1週間後、私は機能回復訓練を始めた。そろそろ無一郎も里に着く頃かな。もう少しかな。














訓練開始は胡蝶さんには止められたけど、無理を言ってやらせてもらうことになった。















栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
あなた…凄いね…。
カナヲのおかげだよ!



彼女は胡蝶さんの継子の栗花落カナヲ。機能回復訓練をきっかけに仲良くなったの。















カナヲは基本誰とも話さないんだけど、私にだけは話してくれる。なんか嬉しいよね。












✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼







休憩時間。最近はこの時間も大好き。







栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
竈門炭治郎くんって知ってる?
竈門炭治郎くん…あ、あの鬼を連れた少年?
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
うん…いい人だよね
そうなんだ、私任務とか一緒になったことないからわかんないけど兄妹愛も凄くて素敵だな〜とは思ってた!
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
ふふっ/////
ん??




えっ、もしかしてカナヲ…炭治郎くんが好きなの?!



炭治郎くん、いいと思うよ!頑張ってねカナヲ!
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
えっ…?/////
私も協力するから…ね?
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
カァ///
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
あなたこそ!!!どうなの…?/////
私?!/////
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
風柱様?
師範は師範だよ!それ以上でもそれ以下でもない!
でもね、怖そうだけど本当はすごくいい人で、感謝してる。
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
そうなんだ…
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
なら霞柱様?



霞柱様…か。













そうだよね、無一郎は柱じゃん。









わかっているようでわかっていなかった。私みたいな(風柱の継子ではあるけど)一般隊士が恋する相手ではないこと。

















鬼殺隊の大切な強い剣士の血筋を私みたいな下劣な身分の人間が汚しちゃいけない。














知ってる。わかってる。わかってるよそんなの…












自分に言い聞かせても涙は止まらない。














栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
あなた…?
何でもない…ごめん…ボロボロ
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
なんで隠すの…?あなたは私の話聞いてくれたじゃない。
だって…ボロボロ



遊郭出身で、柱に恋した身の程知らずだなんてバレたら嫌われる…





栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
私達…友達じゃないの…?
友達だよ…ボロボロ
栗花落カナヲ
栗花落カナヲ
なら、話してほしい…




ここまで言ってくれるカナヲを信じない方が失礼かもしれない。私は話す決意をした。















プリ小説オーディオドラマ