6ヶ月後
今日はいよいよ合同祝言の日。
どうしてこんなにも遅れたのかって?
それは、善逸くんが私の心が固まるのを待ってくれたから。
一時はいっそ、私も死んでしまおうなんて思った。でも、無一郎の最期の願いを叶えるためにも生きることにした。
この結婚に、無一郎の願いを叶えるためという理由が含まれているのを伝えてもなお、私と結婚したいと言ってくれる善逸くん。
本当に心の広い殿方だなぁなんて思う。
トントン
シャッ←襖を開ける音ね
迎えてくれた善逸くんの袴姿は私が知る善逸くんの中で1番輝いて見えた。
善逸くんなら絶対幸せにしてくれる。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。