あのね2人とも。
あなたが明日から…遊郭に…
彼女との別れは僕らがみんな10歳の頃、突然やってきた。
でも私平気!
すぐ戻って来るから安心して!
あなた…
遊郭っておまっ!
大丈夫大丈夫!
幼かった僕には「遊郭に行く」という意味がわかっていなかった。
すぐ戻ってくる?
当たり前でしょ?
あなたごめんね…
平気平気!
やっぱ行くのやめろよ…
大丈夫!有一郎には愛華姉ちゃんも無一郎もいるでしょ?
っ…
じゃあ待ってるね!
だからちゃんと戻ってきてね!
うん、わかった…!!^^*
こうして僕が大好きだった人、あなたと別れた。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
ねぇ兄さん。
っ…。
兄さん!!
あ"?
兄さんは怒っていた。
あのさ、あなたいつ帰ってくるの?
バカかお前!!
もう帰って来ないんだよ!!!
何が待ってるねだよ!!!
え…帰って来ないの…??
遊郭ってのは、お金無い家の子とかが身売りしてお金稼ぐ場所の事だ。
僕…そんなところに送り出したの…?ボロボロ…
無一郎…。
僕は最低だ。
何が待ってるねだ。
あの時あなたはどんな気持ちだったんだろう…。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。