第145話

144話
2,610
2021/04/10 13:00



その頃、僕は冨岡さんの屋敷に居候していた。















何も事情を聞かずとも屋敷に置いてくれている冨岡さんには感謝している。

















でもそろそろ地に足つけた生活をしなければとも思っている。



















ガラガラ












竈門炭治郎
竈門炭治郎
ごめんください!
冨岡義勇
冨岡義勇
炭治郎か、出てくる。
あの...
冨岡義勇
冨岡義勇
隠せばいいのか。わかった。
...お願いします。




とは言ったものの、結局僕は何がしたいのかがわからなくなっていた。












結婚(嘘だけど)を伝えたからあなたは絶対にもう探そうとはしないと思う。だから何からも隠れる必要は本来ないのだ。














その時少しだけ、炭治郎と冨岡さんの会話が聞こえてきた。















竈門炭治郎
竈門炭治郎
俺、今度祝言を挙げるんです!
冨岡義勇
冨岡義勇
祝言だと?!...どこの娘だ?
竈門炭治郎
竈門炭治郎
カナヲです!胡蝶さんの継子だった。
冨岡義勇
冨岡義勇
そうか。炭治郎、おめでとう。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
ありがとうございます。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
それで、ここからが本題なんですけど、その祝言に冨岡さんにも来て欲しくて...
竈門炭治郎
竈門炭治郎
ほら、冨岡さんにはお世話になったし、あなたも来て欲しいって。
冨岡義勇
冨岡義勇
あなた?朝比奈も関係あるのか?
竈門炭治郎
竈門炭治郎
あっ、言ってませんでしたね。あなたも結婚するから合同で祝言をやるんです!



あなたが結婚...。







冨岡義勇
冨岡義勇
なるほど、相手は誰なんだ。まさか変な男じゃないだろうな。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
善逸ですよ善逸!心配しないでください!



え...我妻善逸とあなたが...?













なんで?不死川さんは?赤子がいるんじゃないの?





















プリ小説オーディオドラマ