さとみSide
12時すぎたけど、まだかな……
もう、10分も遅れてるんだけど…
俺、騙されたかもしれない
あなたが名前に使ったいた
この名前は………『始祖体』の本名
ボスからは、あなたと悠人は繋がっていないと聞いたが、繋がってる可能性がある
じゃあ……どうすれば………
そう、あなたが菊池さんを殺すという任務はウソ
ボスが、ウソの依頼をしてくれたおかげであなたは今、餌に喰いついている
カランカラン
噂をすれば御本人の登場ではないか
と言って、俺と菊池さんの方を指で指す
ガタ
あなたは、席に座るなり俺の隣りにいる菊池さんを見て、驚いた顔をしている
菊池さんは聞こえなかったらしいけど、俺にはバッチリ聞こえた
あの、なーくんがあなたに懐く?
それになんで、俺の名前を?
ここから、あなたの煽りのオンパレード
俺が、あなたを殴ろうとしたとき…
意外な人に、拳を捕らえられた
本当に……?
助けたかった……でも、助けられなかった
なーくんが怖かった
なーくんに「偽善者」と言われることが、1番嫌だった
でも、言われてしまった
なーくんが……………
離れていってしまう………
あなたがスボンのポケットから薬を取り出す
2人…………?
菊池さんってことか?
菊池さんも自殺をしたのか……?
カランカラン
店内には、店員の明るい声が響いていた
菊池さんは頑張ってくれたから、今度は俺が頑張ります
なんて、言えないけど………
少しでも、気持ちが楽になりますように…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。