水無月「ハァ、ハァ・・・」
水無月「ッ神無月あなた!上弦ノ壱ト戦闘中!今スグ応援二向ウベシ!」
何度も叫んだ
何度も
けど声が聞こえなくて
水無月「神無月あなた!上弦ノ壱ト戦闘─」
??「待て!」
伊黒「案内しろ、そこに」
水無月「・・・」
あぁきっとこの人もそうだ
“愛する人”をほっとけないのだろう
“愛する人”を助けたい
俺と同じ気持ちだ
水無月「分カッタ、ダガ距離ハ遠イ、少シ道ガ不安定二ナル、ソレデモ大丈夫カ?」
伊黒「構わない、それがあなたの所に早くつけるのならば」
あなたの家から鬼殺隊の柱がほとんど住んでいる屋敷はとても遠い
歩いて2日かかり走って1日
水無月「全速力デ行クゾ」
伊黒「臨むところだ」
あなたの鴉の水無月は鬼殺隊の鴉の中で1番速い、それを着いていけるのはあなただけだ
だが伊黒はこんなのもろともしない
“愛する人”のため、絶対に諦めない
あなたは愛されているな
愛してくれてありがとう、なんていう言葉
もう言わないでくれ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!