第29話

29話
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2020/01/03 12:26
あなた「っ!!」

下弦零「あれ?もうバテてるの?」

あなた「誰がバテ月じゃ!(?)」

下弦零「私そんなこと一言も言ってないんだけど・・・」
女の子守りながらはちょっとキツいわ・・・
あなた「ごめんな、あれは日本の冗談や←」

下弦零「普通に冗談っていいなよ」
あいつの速度は柱よりかは衰えるけど普通に速い
うちとギリ五分五分って感じ?
下弦零「血気術、氷柱金氷」
金色になった鋭い氷柱がうちの上に落ちてくる
あなた「いっ!」

少女「お姉ちゃん!」

あなた「っ、いったぁ・・・」
氷柱が足に刺さった・・・最悪・・・
下弦零「ふふっ・・・」

あなた「何笑っとんねん、殴るぞ←」

下弦零「えっ理不尽←」

下弦零「まぁいいよ、君の足に刺さってる氷柱、実は刺さったところからじわじわと凍るの」

あなた「っ!ぁあっ!・・・ちっ、最悪か・・・」

下弦零「あれれ、立っちゃうんだ」

あなた「人間様を舐めんなよ?鬼と違って回復速度は遅いけど、どんな時だって奇跡を起こすのが人間や!」

下弦零「かっこいい!それじゃあ奇跡勝負だね!」

あなた「星の呼吸、肆の型、月食」
肆の型、月食とは
輪っかで空間もろとも鬼を裂く
下弦零「凄いね!上半身が切れたや!」

あなた「お前きっしょ・・・死ねばいいよ」

下弦零「うーん・・・鬼だから死ねないかな、ごめんね」

あなた「ふーん、なぁ君は下弦の壱を知っとるか?」

下弦零「下弦の壱・・・あぁ魘夢ちゃんかな?」

あなた(あの子ちゃんなん?!くんじゃないん!?)

下弦零「魘夢ちゃんは私の親友だったんだ、けど死んじゃって・・・悲しいな〜・・・」
あなた「・・・あんたなんも思ってへんやろ」

下弦零「・・・へ?」

あなた「あんたからはなんも感じひん、なんも見えへん、自然ですら何かを感じるのにさ」
あなた「ホンマに滑稽な話やな・・・ふふっバカみたい、あんたの姿はめっちゃ綺麗や、白色と水色と青色・・・まるで雪のように綺麗、でもさ外見が色んな派手な色でも中身の色は全て灰色やねん」
下弦零「・・・君、意地悪だね」

あなた「さっさとあんたを殺したいねん、ごめんな?意地悪で」
あなた「あんたは才能があるけど頭の回転は悪いねんな、うちを見つけた瞬間、もうあんたの負けやねん、分かる?」

下弦零「君だって才能あるのに、残念だね」

あなた「うちが?才能ある?」
あなた「・・・くっぁっははは!!」

下弦零「・・・何がおかしいの?」

あなた「あっはは!うちに才能があるように見えるあんたはえらい重症や、しのぶちゃんに診てもらい?きっと今まで以上に楽に死ねるから!!!」
あなた「いいか?うちはお前と違って才能ない、けどなうちは反吐が出るような努力があるからこそ今のうちがおんねん!お前と違ってな!!」
下弦零「さっきから聞いてればうるさいね!黙って私に殺されてよ!!」

あなた「はあ゙あ゙?!誰がお前に殺されるか!?ぶっ殺すぞ!!」

下弦零「もうあんたは私に負けてるの!私の血気術を受けている時点でもうあんたはもう終わりなの!!なんたって私は下弦の零だからね!!」
あなた「・・・下弦の零って、確かに下弦より強いけど、上弦よりくそ弱いってことやんな?可哀想に・・・」
下弦零「はぁぁぁぁ?!ふざけないで!!」

あなた「正論言ってんのにおふざけ言葉で捉えやんとってや、あっもしかして図星なん?図星か〜ごめんな?うちが悪かったわ〜!!」
下弦零「そんなこと言ってるのも今の内だからね!!」

あなた「あっそうwまぁ頑張れ」

下弦零「信じてないね?!いいよ、見せてあげる」
下弦零「血気術、雨氷氷柱!!」
あなた「星の呼吸、伍の型、星離雨散」
下弦零「どう?凄いでしょ?」

あなた「まぁ確かに強いけど・・・」
あなた「どんな凄くて痛くて強い攻撃も当たらな意味無いやん、頭大丈夫?」
下弦零「〜!!血気術!氷柱金氷──」

あなた「陸の型、星火燎原」

下弦零「っ!!あ゙あ゙〜!熱い!熱い!体がぁぁあ!!」
下弦零「絶対に殺しやる!絶対に!絶対に!」

あなた「喧しいな〜もうすぐ死ぬんやから黙っといて?こんな事下弦の鬼も出来るで?」

下弦零「うるさい!私はあいつらと違って強いんだ!!あいつらより!私はよりもっと強くな─」
スパッ
あなた「喧しい言うてるやろ?日本語伝わらんの、そんなんやから頭の回転回らんくていつまでも零で止まってんねん、アホなん?」
あなた「大丈夫か?」

少女「大丈夫、大丈夫だから・・・お姉ちゃんが、お姉ちゃんが!!」
少女「お姉ちゃんが凍っちゃうよ!!」

あなた「っ!げほっこぼっはぁ・・・ひゅ、ヒュゥ・・・」
呼吸使いすぎたか?いや違う、粉氷を吸いすぎたんや
寒い、暖かいところに行きたい
いや無理か、周り雪やもん
凍りそう・・・凍死か?1番うちの嫌な死に方やん・・・
??「おい、諦めんな、助けはくる」
無理やで、助けは来おへん
??「どうして?」
理由は単純、遠い、1日かかんのにどうやってここに来んねん
??「奇跡を信じて?奇跡を起こすのが人間なんでしょう?」
・・・奇跡、起きるといいな〜
??「きっと起きる、今までもずっと起きていたから、これからも奇跡は起きる」
あなた「・・・た、すけて・・・」
私の頬に一滴の雫が落ちた

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