第5話

「私って、必要?」
115
2018/03/10 03:59
相楽先生
今日は、
個性についての「人間心理」授業です
色葉
色葉
にんげん…しんり?
夏架
夏架
人の心の動きのことだよ
色葉
色葉
なるほど!
相楽先生
個性は、「十人十色」という言葉にもあるように人それぞれが持っているものです。
他人の個性は、誰にも否定できません。そして、してはいけません。
相楽先生
では、「個性」をテーマに
討論を始めてください。
教室がざわざわと騒がしくなる。
その中には、色々な意見があった
結月
私、個性なんてないかもしれない…
夏架
夏架
(私はわたし。
みんなみたいに、こんな風に、
他人に流されたりなんてしない。)
紅宮 珠莉
私、他の人よりできること、なんて
何かあるかな…?
小林 愛弓
(私はきっと大丈夫、まわりにはたくさんの“仲間”がいるから。)
色葉
色葉
(私は、夏架に、友達に、
何かをしてあげられてるかな──?)
色葉
色葉
(私、本当に“必要”な人なのかな?)
色葉
色葉
・・・
夏架
夏架
色葉?
夏架
夏架
おーい
色葉
色葉
夏架…私、何かしてあげられてる?
夏架
夏架
何言ってるの!
色葉は、大切な親友だよ!
色葉
色葉
ありがと。でも…
その日、クラスのみんなが

「私は必要な人なのだろうか」と考えた


その中に

先生が、なぜこんなテーマの授業をしたか

その答えを理解した人は


─────果たして、何人いただろうか?






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