勝利side
あの後、あなたの集中力の具合を見ながら何とか2コマ分終わった。
あなたからの「ありがとう」の言葉。
嬉しくて、ついつい風磨くんのように頭を頭を撫でながら「どういたしまして」と伝える。
俺にお礼を言ったあと、あなたが向かったのは風磨くんのところ。
ソファでパソコンを使っていたがあなたが来たことに気がつくと、顔を上げる。
あなたは手に持っていたノートを風磨くんに見せる。
俺の授業風景なんて同じ場所にいたから聞いているのに、あなたが一生懸命伝えようとする姿を見て、風磨くんは微笑ましそうに見ていた。
風磨くんに褒められて喜んでいる。
風磨くんが両手を広げると、そこに飛び込むあなた。
風磨くんがあなたを抱きしめて頭を撫でまくる。
気持ちがいいのか目がトロンとしてきたあなた。
初めてやったから疲れたよね…
お昼寝をしてもいいかもしれない。
風磨くんはあなたを抱っこしたままパソコンの作業をしていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。