side:河雛
雑誌の撮影終わり、ある人へ電話をかけた。
?「もしもし、」
『もしもし、聡ちゃん?』
松「…どうしたの?」
『今から家行っていい?』
松「珍しいね。わかった、」
『じゃ』
プツッと電話を切った。
そして、折り返しに電話をかけた。
?「もしもーし」
『もしもし、玉森さん』
玉「おー、あなたか」
『……紅白、おめでとうございます』
玉「っ、ありがとう」
『ズズッ…やっぱり流石ですねズズッキスマイさんは泣』
玉「……悔しくないの」
『そりゃ、行きたかったですよ泣ズズッ
キスマイさんと舞台立ちたかったですよ泣』
玉「………」
『でも、キスマイのみなさんが紅白に出られるなんて
とっても嬉しいです泣』
玉「…ほんとにいい子だね」
『いいえズズッ泣
でも今回の落選で、自分たちに足りないものがわかった気がします
親もキスマイさん見ながら、すごいって言ってましたし』
玉「ごめん、スタッフさんに呼ばれちゃった
また今度ゆっくり話そう」
『はい、では』
さてと、キスマイ(玉森)さんに祝福したし、
聡ちゃんちに向かうか。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。