第2話

675
2022/05/19 22:56
アデン・パーカー
アデン・パーカー
僕の仲間になってくれない?
アデン・パーカー
アデン・パーカー
ね?
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
ッ!
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
あ、あなたは?
私は探るように聞いた。
この世の人間は能力者を嫌い、見つけ次第捕まえ殺す。だから、人間だった場合逃げなければならない。
アデン・パーカー
アデン・パーカー
あぁ!
僕はアデン・パーカー
アデン・パーカー
アデン・パーカー
因みに能力者だよ
アデン・パーカー
アデン・パーカー
君の名前は?
良かった。能力者だった…。
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
私は、ソレア・ターナー
アデン・パーカー
アデン・パーカー
じゃー、ソレア!
アデン・パーカー
アデン・パーカー
僕の仲間になってよ!
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
な、仲間って…
私にはやる事があった。ある少女を探していたのだ。
だから、彼に付いて行く事は出来ない。
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
アデン、ごめん
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
私…
アデン・パーカー
アデン・パーカー
ソレアの力が必要なんだ
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
え、えぇ…!?
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
仲間になっても何をするの?
今の世の中は能力者と分かれば即刻捕まり民衆の前で打首にされてしまうのだ。
アデン・パーカー
アデン・パーカー
この国は間違ってる
アデン・パーカー
アデン・パーカー
人間も能力者も話し合えば分かるはずなんだ
アデン・パーカー
アデン・パーカー
だから、僕は革命を起こす
アデンの目は本気だった。
怒りと悲しみに溢れている風に見えた。
アデン・パーカー
アデン・パーカー
国を変えるには君が必要なんだ
自分が国を変える。そう思った時に体に電流が走った気がした。

彼女なら…

この国を変えていたかもしれない。

なら
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
分かった
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
仲間になるよ
アデン・パーカー
アデン・パーカー
良かった〜!
アデン・パーカー
アデン・パーカー
これからよろしくね!ソレア!
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
うん
アデン・パーカー
アデン・パーカー
じゃー、行こっか!
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
行くって何処へ?
アデン・パーカー
アデン・パーカー
僕らの秘密基地さ!
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
秘密基地?
アデンは私の手を掴むと走り出した。
アデン・パーカー
アデン・パーカー
さぁ、国を変えよう!
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
__
アデンに連れられ路地の奥まった所へと来た。周りはまるで迷路のようで、私1人では迷ってしまいそうだった。

アデンが突然止まると目の前は細長い路地の一角に着いた。
そしてその奥にはカフェの様な見た目をした小さいビルがあり、freeと書かれたネオンが暗い路地を怪しく光らしていた。
まるで占いでもやっていそうな風貌だ。
アデン・パーカー
アデン・パーカー
ここが僕らの秘密基地、『free』だよ
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
free…
アデン・パーカー
アデン・パーカー
あぁ、能力者が自由に暮らせるようにって付けたんだ
アデン・パーカー
アデン・パーカー
さ、中に入ろう
アデンがドアを開けるとカウベルが鳴り、部屋の中にカランカランと鳴り響いた。

中は店のような内装でカウンターテーブルがあり、棚には年代物の酒瓶が綺麗に並べてあった。モスグリーンのソファーに、床は白黒のピータイル。そして、1番目立つのが外からでは想像できない広さのボーリング場があった。
ソレア・ターナー
ソレア・ターナー
随分凝ってるんだね
アデン・パーカー
アデン・パーカー
まぁ、借り物なんだけどねー
私達が話していると中から話し声が聞こえた。
私は話し声が聞こえる方に注意を向けていると、反対側から男の人が出てきた。
ロス・ムーア
ロス・ムーア
おい、アデン
ロス・ムーア
ロス・ムーア
そいつは誰だ
男は私を睨み付けるように見た。
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