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第22話

黒から白へ 前編
 俺のお袋が クソ親父に殴られている

お袋から流れる血は俺の足元まで来た

何も感じない

怖い?

寂しい?

何も感じない

お袋は掠れた声で助けを求めた
_
みんな
遅いぞー!アデン
アデン
アデン
あぁ
皆んなに混じり俺も走る
日は高く夏の暑い日だった
悪いことばかりしていた俺たちに新しい仲間が加わった
そいつはこの村には珍しく別荘を持ってる金持ちの奴だった

金持ちの奴らは大体態度がでかい、田舎者の俺はそう思っていた

だけどそいつは金持ちなのに、物静かで不思議な奴だった
初めて会った時は

俺がダチと喧嘩して一人でいじけているとあいつが現れた
ルナ
ルナ
元気ないのね
ルナ
ルナ
ふふ
アデン
アデン
お前誰?
木陰からひょこりと現れた
俺たちは話していくうちにどんどん仲が深まった
ルナ
ルナ
ふーん、だからいじけてるんだ?
アデン
アデン
俺は……いや、そうだな
ルナ
ルナ
私、この村に初めて来たけどね気に入ったの
アデン
アデン
こんな何もない村のどこが?
ルナ
ルナ
何もないからいいんじゃない
ルナ
ルナ
悪いことし放題でしょ?
ルナはにっこりと微笑みながらそう言った
アデン
アデン
変なやつ
ルナ
ルナ
ね、アデン遊びましょ
アデン
アデン
…………
ルナ
ルナ
………
アデン
アデン
………ナイヨウニ…ヨル……
ルナ
ルナ
へへ、やりぃ
ルナは屈託のない笑みを俺に浮かべた
ルナ
ルナ
遊びの内容はねぇ
少し考えるとルナは楽しそうに言った
ルナ
ルナ
今度この村に来る1番高い美術絵画を盗もう!
アデン
アデン
エ”?
いくら俺らがイタズラをすると言っても近所のおばさんの家からリンゴをとったり道に落書きしたりと、くだらないことだ
ルナ
ルナ
怖いのぉー?
アデン
アデン
は?こ、怖くねーし
正直意地を張ってしまった
ルナ
ルナ
じゃ、喧嘩した子達も連れてきてね
ルナ
ルナ
犯行時刻は明日の午前1時
そういうとルナはさっと消えてしまった
アデン
アデン
……
ルナとの約束の時間だ

仲間を連れてルナを待つ
ルナ
ルナ
お待たせー!
アデン
アデン
ば、ばか!
俺は人差し指を口に近づけた

子供が午前1時に出歩いているなんて知れたらお巡りがくる
ルナ
ルナ
あぁ、ごめんごめんw
俺の仲間が大丈夫かという目つきで俺を見てきた
__
ルナが俺らを率いり絵画がある保管テントを進んでいく
どれも高そうで田舎者の俺らは初めて見るものばかりだ
この中から1番高い絵画を探すなんて、ルナは相当な金持ちの娘なんだな
俺にはどれもこれも同じものにしか見えない
ルナ
ルナ
あ!あれがこの中で1番高い
ルナが指したその絵画は悪魔と天使が1つの花瓶に水を注いでいる絵だった

何か意味があるんだろうが全くもって俺には理解できない
横目でチラリとルナを見ると目を輝かせてその絵画を見ていた
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