バイトおわり
西畑『あなたー』
あなた『あ、今日は早いな(笑)』
西畑『せやろ、俺偉い!』
あなた『はいはい(笑)』
安井『永瀬さん、』
あなた『………なんですか』
安井『俺らは永瀬さんの存在聞いてた。廉くんはしらなかったけど……俺らが言わないでくれって言ってたんだ。こんがらがると思ったし』
あなた『余計なお世話です。私は言ってほしかった…お兄ちゃんほしかった。どうせならお母さん亡くなる前に言われたかった。』
西畑『…………こいつはずっと大事にされて暮らしてきて両親亡くなって性格が暗くなったみたいで、俺も思います。今じゃなくまだ後だったならあなたが唯一の救いになってたのに…』
安井『そうか……ごめん、永瀬さん……廉くんは?』
あなた『廉は両親の墓で会いました。お姉ちゃん…?て話しかけてきて、話を聞いたら弟だって。』
安井『…じゃあずっと1人だったんだね、両親亡くなってから』
あなた『まぁ、今は西畑いるし、廉いるし1人じゃないんで大丈夫なんですけど』
安井『そこに俺は入れる?』
あなた『………99%無理です』
安井『1%は可能性があるんだ、よし』
西畑『え、ポジティブ?』
安井『じゃあ、俺帰るね。今日はごめんね急に父さん来て、さよなら!』
西畑『え?父さん?え?』
あなた『よーし、帰るか西畑』
西畑『え、なぁ父さんてなん??』
あなた『…………よーいドン!』
西畑『え、無視!?ちょ、待てやもう!』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。