ピッピッピッ
西畑『あなた…』
廉『お姉ちゃん!?ハァハァ』
西畑『廉くん…』
廉『俺、言いましたよね!?お姉ちゃんよろしくお願いしますって!!!なのに、なんで!!!』
西畑『ごめん…ごめんなさい…』
廉『………すみません、先輩に言ったってなにもかわらないのに。』
西畑『ええんよ、俺が目はなさんかったらこうならんかったんやから…守れてたんやから…』
廉『お姉ちゃんを刺したやつはどこですか』
西畑『もう捕まったから大丈夫よ』
廉『死刑になってしまえ…』
西畑『怖いで、廉くん』
廉『…………お姉ちゃん、刺されるの二回目です。聞いた話なんですけどね。背中にその時の傷があるみたいです。』
西畑『そうなんや……』
廉『お姉ちゃん…生きますよね…たった1人の身内なのに…』
西畑『絶対に…絶対に目覚ますで。俺まだ告ってへんしな』
廉『目覚ましたらお姉ちゃんを幸せにしてくださいよ?先輩』
西畑『当たり前や、言われんでも幸せにしたるわ』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。