気がつくとそこは知らない森の中。
目の前には大きな川。
確かさっきまで石化していたみんなを復活させていたような…
全員復活させて船に戻ろうってなって…あれ?そこからの記憶が無い
安心する暖かい匂いが川の向こうからしてくる
暖かい匂いと共に聞こえてきたもう聞くことの出来ない懐かしい声
川に飛び込もうとすると腕を何者かに掴まれ前に進めなくなる
必死に抵抗すると掴む手が少し緩んだが、一瞬で力が強くなる。
すると、景色が森の中から昔住んでいた家へと変わる。
キッチンではお母さんが料理を作っていた。
懐かしい光景に思わず涙が出てくる。
そうか、今までのは全部悪い夢だったんだ
司が刺されたのも
人類が石化したのも
お父さんとお母さんが殺されたのも
そう言って涙を拭ってくれる。
人の温もり。嗅ぎなれた千空の匂い
そう思い母を見てみると霧がかかったように姿が消えていく。
すぐに辺りが霧で包まれ何も見えなくなる
声がする方へ歩いてみる。だが誰もいない
匂いも声もするのにどこにもいない
ひたすら声のする方へ走るが、足が上手く動かず疲れて呼吸も苦しくなる。
ここは霧の中ではなくベットの上。
何故か千空は私の手を握っている
川に飛び込もうとした時に掴まれた手の感触が少し残ってることから助けてくれたのは千空だったんだと思った
自分の姿を見てみると大事なところは隠してあるがそれ以外は布団の中でさらけ出していた。
今違くないって言ったよね
千空におでこを当てられ顔が熱くなる。
そこで杠達が部屋に入ってくる。
辺りを見渡すとゲンはそこにはいない
それから色んな人と会話をした。
私は約半日眠っていたらしい。
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アンケート
猫又(作者)は何歳?
小学校高学年 中一
22%
中二 三
56%
高一 高2
22%
投票数: 372票
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。