千空side
俺がそう言うと、司に少し会釈してこっちに走ってきた。
呼んだのは俺だが、さっきまで寝込んでたんだ、倒れねぇか少し心配になる。
さすがあなた、鋭いな...
あなたは滝の下の方を確認してそう言った
こんなうそは無駄だとわかってるのに、何故かバレたくなくてついちまう。
それはマジで悪ぃと思ってる...
今まで作業しながら返事をしてたが、あなたの方を向いて目を合わせる
言葉を発する事に顔が熱くなるのを感じる
ここまで言ってもわからねぇもんなのか、
ドッドッドッ
心音がうるせぇ
だがここで言わなければもうチャンスが無いかもしれねぇ...
俺は手の甲で顔を隠しながらそう言った
多分顔も真っ赤だろう
そしたらどんどんあなたの顔も赤くなっていく
その返しは予想外だったな…
メンタリストいわく
少し目を逸らしてそう言った。
だがまた目を合わせ
まだ何も分からないのか腑抜けた顔をしてる
いつもの鋭さはどこに行ってしまったんだか...
少しの間沈黙が続く
そして、あなたの唇が少し開いた
すげぇタイミングが悪ぃ...
そして3人で冷蔵庫を片付けた
返事を聞くにはどうすればいいんだ?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!