いつも通り背後からやってきたと思ったら、僕が言って欲しくないと思っていたことを言い出した
「そこに羽京いたんだよね、なんで?」
と、確かに昼頃僕は千空の墓(偽)にいた
あなたがどこを探してもいなかったから、たまに墓の方で大勢の騒ぎ声が聞こえるのが気になり見に行った
あの時は電話の事実だけで頭がいっぱいだったが、今考えると
なんでいつもあなたは監視をしているのにこの騒ぎに気づかなかったのか不思議だ
いや、あなたは見守っていたのか?
でもさすがにあの距離じゃ話の内容は聞こえないはずだ、
何かあるはず…耳…
あなたが最近つけている耳飾り…本人は
「左耳からいつも変な音がするから耳栓としてね」
と言ってたが……通信機の可能性がある
電話の内容は全て把握していたのか!
だから僕が卑怯者じゃないなんか言ったり、僕が石像破壊に苦しんでいるのも?
でもあの耳飾りの形見た時が…
クロムの身体検査だ!
クロムの持ち物は全てあなたが管理していた
つまりあなたは内通者ということか、
そしたら電話の時に千空がこう言ったのも納得が行く
『クロムに電池を差し入れたのは羽京、てめえか?』
と、あなたがクロムを脱獄させようとしていたのか…
あのクロムが捕まった日、偶然あなたが来たんじゃなくて、最初からあの場所に居たのか!?
あなたがあの時来た方は墓の方…
ということは、あなたは科学王国民なのか
そのことをわざわざ僕気づかせるためにあんなことを?
あはは…多分司帝国で1番強いであろうあなたが味方でよかったよ
でもいつ司達が気づき出しておってくるか分からないからね、
常に気を張っていないと…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。