流星は自分の部屋で本を読んでいた
階段を駆け上がってくる音が聞こえ、扉の方を見る
足音は流星の部屋を素通りし、隣の部屋へと消えた
流星は部屋から出て、私の部屋の前に立つ
ノックしようとして、やめた
拳を、そのままゆっくりとおろす
部屋の中から、押し殺すように泣く声が聞こえたからだ
中に入らなくても分かる
私が泣いている
寒くて暗い部屋で、ベッドに突っ伏して、ひとりぼっちで泣いている………
慰めてやりたかった
でも、こういう時は、そっとしておくしかない
心の中で、呟くだけだ
がんばれ…………がんばれ、私
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編集部コメント
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