アリババ「馬鹿野郎！！てめー……このくそガキどもが……あの人を誰だと思ってんだよ」

あなた「人じゃないのかい？」

アリババ「そういうことじゃねぇ！！！」





人じゃないとしたら、きっとあれは豚だろう

だって、あんなに太ってる人初めて見たもん





「おい、運転手！！いつまで休憩させる気だぁ〜！！」

アリババ「はい！ただいま！！

……ったく、こんなガキ共のせいで俺の人生設計崩されてたまるかよ」

アラジン「人生設計？」

アリババ「俺はな、借金返して"迷宮攻略（ダンジョンこうりゃく）"で1発当てるんだよ」

あなた「ダンジョンって、なんだい？」







昔、その言葉を聞いたことがあるようなないような気がするのは気のせいかな

パパ？いや、違う気がするなぁ







アリババ「はぁ、なんだ"迷宮（ダンジョン）"も知らねーお子様か」

あなた「お子様って、私は君と同じくらいだと思うんだけどなぁ」

アリババ「いーや、俺からしたらお子様だね」

あなた「背はまだ伸びるよ？」

アリババ「身長の問題じゃねーよ！！」






迷宮（ダンジョン）

14年前から、世界のあちこちに見覚えのない建物がとつじょ出現した

入ってみるとそこは、古代王朝の遺跡群だった

これらの総称が迷宮（ダンジョン）という





……………………らしい














アリババ「金持ちになりゃなんでも手に入るんだぜ？家、家畜、使用人はもちろん

食う時間、遊ぶ時間、寝る時間……職業の自由、発言の自由、心の余裕だって金持ちの方が持ってるぜ」

アラジン「へ〜〜〜〜〜」

あなた「なんか、頑張ってね」

アリババ「聞くだけ聞いて、なんて嫌なガキ共だ…あと、美味い飯とかも食えるぞ……」

アラジン「わあ！おいしいごはん！？」

あなた「本当かい！？なんでも食べれるの？！」

アリババ「お、おう……」








お金もちってそんなにいいんだねぇ……

あの赤い果物も食べれるし、他にも色んな食べ物が食べれるんだろうねぇ

夢みたいな話だなぁ………………







「貧乏人が貧相な夢を見ておるなぁ

ダンジョン攻略なんぞ砂漠を漁るドブネズミの蛮業ではないか…そうだろ？運転手よ。」

アリババ「……そッスね」

あなた「？何言ってるんだい？夢は豪華だろうが貧相だろうが夢は夢だろう？

違うのかい？豚の((ガッツーン……痛いじゃないか！！」

アラジン「……」












さっきまでキラキラした目で話してたじゃないか…

今だって、腕に力が入ってる

どうしてそんな嘘をつくんだろう………………？