それはとある日の放課後だった
渡辺「あなた!俺ちょっと先生呼ばれた!」
向井「俺も、、」
『いいよ!行ってきな~ 図書室で待ってるね!』
渡辺「おう!」
向井「終わったらすぐ行く!」
私は、誰もいない図書室に来た
新しく入った本を借りようかな。
本が好きな私は夢中で本を探していた
深澤「君、2年生?」
『へ、?』
深澤「あぁ、3年の深澤っていいます!」
『あ、はい、』
深澤「やっぱり2年か〜 君名前なんて言うの!? 」
『あなたです、』
深澤「あなたちゃん!?可愛いね〜」
どこまで女たらしなのよ、
めんどくさいのに関わっちゃったなぁ…
『どうして、ここにいるんですか?』
深澤「ちょっと、友達待ってたんだけど… なんか君が気になって入っちゃった」
ちょっと顔を赤める深澤先輩。
『わたしですか…?』
深澤「うん、すげぇーかわいいかった」
『え…過去形って、』
深澤「いやいや!今も可愛いよ!!!」
『あぁ…はい、』
どうせ、思ってもいないことを…
深澤「彼氏いんの?」
『いないですよ?』
深澤「へぇ…」
『深澤先輩は?』
深澤「俺もいないよ?」
『えぇめっちゃいそうだけど、』
深澤「ってか俺にどんなイメージもってんの?笑」
『え、でも20人ぐらい元カノいそう』
深澤「なんだそれ!笑 」
『え、違うんですか??』
深澤「俺、今まで彼女とか居たことないよ」
『そうなんですか、モテそうなのに…興味無いんですか?』
深澤「女に興味なくて」
『へぇ』
深澤「でも、あなたちゃんには興味ある」
『え、、?』
渡辺「あなた〜!お待たせ…って、」
深澤「あれ?彼氏居ないって行ってなかったっけ?」
『あ、この人は幼馴染です』
深澤「へぇ!めっちゃドラマみたい!」
向井「お待たせやで ~ 」
深澤「で、そっちの彼は?」
『めっちゃ仲良い友達です!』
深澤「あなたちゃんモテモテじゃん」
『モテモテじゃないですよ、』
渡辺「なにか用ですか、あなたに」
深澤「いや…なにも」
『たまたま話しただけだよ』
向井「あなたに、悪さしないでくださいよ?」
深澤「俺がする訳ないじゃん!? 」
渡辺「それじゃ」
そして、翔太は私の手を強く引いて、
深澤先輩を残して図書室を後にした
深澤「あなたちゃんか…」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。