いや、そもそも"ドール"にされてから
僕に生きてる意味なんてあるのか、、?
なーくんはなんで僕を買ってくれたんだろ…
やっぱり、自分の命を…感情を
奪われたくなかったからだよね。。
ドールを買わなかったら
自分がドールにされる
そんなのやだよね、
でも僕には選ぶ選択肢すら無かった、、
強制的にドールにされたんだ、
優しい声、
なーくんはなんて答えるのかな、
やっぱり僕が考えた通りかな?
『あんた、なんで生きてんの??』
昔、散々母親に言われてきた言葉…
いくら考えてもその答えが出ることは無かった、
まず、答えなんかなかったのかもしれない
その時は、、ね。
でも、今は
ずっと下を向いてなー君と話してた、
なーくんがそう言ってくれた時
僕は顔を上げた、
僕の目に映ったなーくんは
今にも消えそうなほど、柔らかい笑顔をしていた
なーくんが僕を優しく
大きな胸で包んでくれた、、
あぁ。暖かい
なーくんの肩に僕の涙が
一粒、また一粒と落ちていく
なーくんは僕が泣き止むまで
ずっと抱きしめていてくれた
感情が戻ったわけじゃない、
普通の男の子に戻れたわけじゃない
でも…少しだけ、、
メンバーの傍に寄れた気がする。
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切るだっちゃ⸜❤︎⸝
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。