死神と戦い、ビッチ先生を取り戻し、
平和が訪れたと思った矢先...
みんなの頭の中に疑問が残った
『なぜ、廉が触手を持っているのか』
『なぜ、廉は死神と知り合いだったのか』
E組(渚、よく聞いてくれた!!)
その日の放課後
E組校舎の灯りが一つ、まだ点いている。
櫟葵 廉は一人、ノートを開いていた。
ページには分子式。
触手細胞の安定化モデル。
ペン先が止まる。
廉は耳鳴りがして、過去の記憶が蘇る。
白い光。冷たい床。
💭💭💭💭💭💭💭💭💭💭
無機質な白い部屋に壁一面の観察窓。
窓の向こう側に立つ男。
柳沢誇太郎__________
淡々とした声。
拘束具。
腕に走る焼けるような痛み。
皮膚の下で蠢く“何か”。
廉は歯を食いしばる。
暴走前段階。
理性が削られる感覚。
視界の端に、もう一つの影。
同じ白い服に同じ番号。
浅野学秀__________
目が合うが言葉はない。
だが、理解はあった.....
💭💭💭💭💭💭💭💭💭💭
廉は胸を押えて深呼吸をする
ガタン
教室の扉が開く音。
現実に引き戻される。
入ってきたのは業。
業は机に座る。
廉は、沈黙し、肯定の合図をする
そのとき__________
窓の外、森の奥で小さな光。
廉の視線が鋭くなる。
一瞬、触手の気配に業も気づく。
廉は立ち上がる
翌日
授業中。
殺せんせーの触手が黒板を走る。
だが、ふと止まる。
窓の外に見慣れぬスーツの男。
双眼鏡で教室を覗いてるが、すぐに消える。
殺せんせーの目が細まる。
廉を見て、一瞬ので理解する。
小さな声。
廉は答えないが拳は固い。
放課後__________
山道。
背後に気配。
風が止む。
静かな声。
木陰から現れる男。
白い手袋。
研究員の紋章。
『被検体No.4。』
冷たい呼び方。
廉の瞳が氷のように澄む。
男が端末を起動する
画面に映るデータ“暴走率上昇”遠隔刺激。
廉の視界が歪み、触手が、脈打つ。
触手が出そうになり、制御が揺らぐ。
だが、その瞬間、後ろから声がする
赤羽業______
軽い声だが、鋭い。
その一言で呼吸が戻る。
触手が収束し、理性が勝つ。
廉は一歩踏み込む。
ナイフで最短距離。
研究員の端末を叩き落とす。
冷たい宣告に男は逃走。
森が静まる。
業が隣に立つ。
廉は短く答える
だが目は、もう迷っていない。
あの、白い部屋は過去。
ここはE組、選び直す場所。
遠くの高台で双眼鏡越しに笑う影。
柳沢誇太郎__________
ねくすと

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。