__東京都立
呪術高等専門学校___
日本には2校しかない
呪術教育機関の1校。
私と五条先生と悠仁はその
呪術高専に向かっているところだ。
悠仁がなんて言おう…と呟きながら
ものすごく考えていると、
悠仁からいきなりあの"声"が聞こえてくる。
ばしん!と
悠仁が頬から出た宿儺のその口を叩く。
両面宿儺は腕4本、
顔が2つある仮想の鬼神。
けれどそれは実在する人間であり、
これは1000年以上も前の話である。
話しているうちにはもう既に
夜蛾学長の前にいた。
隣で口を尖らせながら少し面倒くさそうな態度をとっている彼を、夜蛾学長は気にもせず、ただ悠仁の方を見ていた。
夜蛾学長は虎杖悠仁を睨むようにサングラス越しで見つめながら強く問いかける。
ビリッと、氷のように冷たく、または雷がはしったかのように空気が流れる。
夜蛾学長の地雷を踏んだか。
それから息を吸って、
こう言い放った。
夜蛾学長が出した呪骸は悠仁に次々と打撃を繰り返す。
やはり、呪骸の方が悠仁よりも
上手である。
一瞬の隙をついて呪骸は悠仁に頭突きをかまし、そのまま壁に悠仁は激突した。
そう言って考えようとするも、また呪骸に攻撃をされる
再び悠仁に襲いかかる呪骸を悠仁は
呪骸の攻撃をかわしながら動きを止めた。
そして、こう言った
ドゴォ!!!!!
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このタイミングでの海外への派遣。
やはり上の連中は何を考えているのかわからない。
対してそこまで高くもない階級の生徒を休暇と任務をかねてなんて、馬鹿馬鹿しいと心底あなたは思った。
今、五条や呪術高専1年の周りで起こる大きな出来事を、この時はまだ誰にも分からなかった。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。