第4話

✧︎episode:1✧︎
1,111
2020/12/05 01:34
五条悟
五条悟
お疲れサマンサ~!あなた、元気してる?
黒崎
黒崎
ちょっと…今から水中戦の練習なんです、邪魔しないでください。あと、見んな変態。
五条悟
五条悟
えー?聞こえない聞こえないー、僕はただあなたの水着姿みたさに見に来ただけなのになー
黒崎
黒崎
しっかり聞こえてるじゃないですか。それに、水着姿なんて見せないですよあんたには絶対。恵とか真希、棘、パンダは別として。
五条悟
五条悟
えー!それもう僕だけには見せてくれないんじゃん!あーあ、最初の頃あなたに呪術教えてあげたのは僕なのにぃ…
黒崎
黒崎
それは…ありがたいと思ってますけど、五条先生には見せたくないです。本当に。
五条悟
五条悟
え、それって恥ずかしいから????
黒崎
黒崎
違います。…ぜったい馬鹿にするから。
五条悟
五条悟
えぇー!?そんなことないって!
黒崎
黒崎
(嘘つけ………)
今現在、私は準2級の呪術師、高校2年である。


あの後、凛が呪霊に殺されたのは隠しながら凛が死んでしまったことを凛の両親に伝えた。



伐倒される覚悟で言った。どんなに惨めに言われようと、私はそれくらいのことをしてしまったから。


でも、凛の両親は涙を流して笑った。
凛の母、父
それでも、怜が無事で何よりよ。
凛の母、父
凛は死んでしまっても、私の子はもう1人いる。怜、あなたは1人じゃないよ。だって、あの子の魂は、あなたに託されたんだから。そして、私達もいる。だって家族だもの。
凛の母、父
凛はあなたの中で生きてる。なら私たちはこれからも、あなたの家族でい続けるわ、私の娘だもの。
黒崎
黒崎
(あぁ、なんては私は恵まれているんだろうか)
2人が私の家族でいてくれる。
これ以上幸せなこと、願ってもいいのだろうか?
黒崎
黒崎
…ありがとう。母さん、父さん。私、凛の分までちゃんと生きるから。
これがたとえ縛りでもいい。
1人じゃないのなら___________________


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五条悟
五条悟
あなた
黒崎
黒崎
なんですか?
五条悟
五条悟
……あなたも、だいぶ僕に心を開いてくれるようになったよね、



彼がいきなりそんな事を言いながらずいと顔を近ずけてきた。





黒崎
黒崎
っ…せ、んせい。距離感考えてください。近いです。離して。

先生の腕が私の肩を包む。
離れようとしても力が強すぎて離れられないし、少し痛いくらいだ。
五条悟
五条悟
何その反応、初々しくて可愛いねぇ♪
黒崎
黒崎
後でこ○しますよ
五条悟
五条悟
とか言ってるけど、身体は素直だねえ。
…耳、すんごい真っ赤だけど?
黒崎
黒崎
〜〜〜っ!!
必死で耳を抑える。
別に赤くなんてなってない。
もとからよもとから。
黒崎
黒崎
……慣れてないんですよ、
五条悟
五条悟
んー?なにー?きこえなーい
黒崎
黒崎
っ、くそバカド変態教師!
五条悟
五条悟
僕は純粋でヤサシーイ先生なんですけどー??
黒崎
黒崎
どこがよ!生徒を弄ぶな!!
だいたい___
黒崎
黒崎
……先生にそういうことをされると、
困ります
五条悟
五条悟
………………
さっきまであんなに挑発してきた先生が
急に黙り込んだ。


どうしたんだろうと顔を覗き込もうとするけど、彼の手で抑えられてしまった
五条悟
五条悟
はぁ……どこでそんなの覚えてきたんだよ……………
黒崎
黒崎
先生、口調もどってますよ。
五条悟
五条悟
知るかばーか。
黒崎
黒崎
先生よりは性格いいと思うので、バカじゃないです。
五条悟
五条悟
なにその理論…意味わかんね……
黒崎
黒崎
ふふふっ、





この人といると、なんだか本当の自分でいられるような気がした。
黒崎
黒崎
(安心_?いや、違う。)
別に私はまだこの人を信じきっていないし、
尊敬出来る人かと言われると、この人はワガママだからそんなことはない。



だけど、私に強さを教えてくれた。
この人が"最強"。





この人が居なければこの世界もまた
大変な事になる。




つまり、彼はこの世界に"必要不可欠な人間"
そんな彼は私の面倒を見てくれている。
あの日からずっと。今までも。



こんなに近くに居ていい人じゃないのに、
縋ってしまう。









『___君はもう、1人じゃない。』



黒崎
黒崎
(あぁ、まだ体に住み着いているんだ。この言葉は。)
こんなにも熱くて、今にも私の心が溶けそうなくらい、存在するあの人の言葉。






_これこそが、彼が私にかけた、"呪い"
なんだろうか。




五条悟
五条悟
なにしてるのー?ぼーっとして。
任務放棄で怒られちゃうよー???
黒崎
黒崎
え?今日私何も予定ないですよ、だからこうして鍛えて__
五条悟
五条悟
上の連中からのご命令。ちなみに恵と一緒ね。特級呪物、"両面宿儺"の指を取って来る。これが任務だよ、
黒崎
黒崎
……もしかしなくてもあんたは…
五条悟
五条悟
僕は喜久福買いに___
黒崎
黒崎
さようなら
五条悟
五条悟
おっと、はいはい待つ待つー。最後まで話を聞こうね黒崎サーン?
呆れてさっさと任務に行こうとすると
彼に呼び止められる。
黒崎
黒崎
何ですか本当に____
振り返ってみるともう目の前にはいなくて
いつの間にか背後に立って私の頭を撫でている。



五条悟
五条悟
……あんまり無理はすんなよ?
黒崎
黒崎
…………別に無理するほどじゃないですよ、取って帰って来るだけじゃないですか。
五条悟
五条悟
両面宿儺の指だぞ?何起こるかわかんねえんだから。まー恵もいるし、大丈夫だとは思うけどさぁ…
五条悟
五条悟
こうやってすぐ背後につかれて意外と身長ちっさくて撫でられちゃうくらいだから、先生心配しちゃうよー?
黒崎
黒崎
後半ディスってますよね。身長とか明らかにあんたがデカすぎんだよ
五条悟
五条悟
156センチには言われたくないなぁ?
黒崎
黒崎
はぁ…はやく恵のとこ行きたいんで。その手どけてください。
五条悟
五条悟
んー?やぁだ♪
黒崎
黒崎
こんっの……!離して!遅刻する!
五条悟
五条悟
~♪





5⃣side







五条悟
五条悟
(あなたは気づいてないだろうけど、ここのところ上の連中がやたらあなたを信じきっているのか知らんが使ってくる。)
五条悟
五条悟
(まさかあいつらもあなたが"あの体質"だって気づいたのか?)
五条悟
五条悟
いや、まさか、ね。
五条悟
五条悟
(この情報は俺と梢子、七海に真希、棘、パンダ、乙骨くらいしか伝えていない。こいつらが漏らすワケが無いし、第一、知ったところで怜がいなくなったりしたら困るのは連中だってそうだ。)
五条悟
五条悟
(……気をつけろよ、あなた。お前は呪いの本質そのものに好かれすぎる。)
もしお前が、呪いそのものに憑かれたりしたら俺は____





………考えるのはやめだ。
これを知ったらあなた自身が傷付く。





もう、二度と繰り返さない為にも、
このクソ呪術界を変えなければ。





それが、俺が俺にかける縛りであり、
夢なのだから______



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作者
作者
はい!すいません!
ここで解説?です!



主人公の体質についてなんですが、
先に公開しますね、


主人公の体質というのは天与呪縛と少し似ていて、"呪いの本質に好かれる"です。
作者
作者
好かれる……と言っても、
恋愛的にというより、


例えば、
まだでてきてはいませんが、
宿儺でいうと、
宿儺は主人公の魂を壊したいくらいに興味が湧く、主人公を呪術師なんかじゃなくて自分のものにして、
まー呪詛師とか、そんな感じにしたいって思っちゃうことです。

仲間にしたいとか、魂を壊したい、憑きたいみたいな?

イメージだけ持ってくれると助かります…
語彙力なくてすみません…🙇‍♀️


今の主人公は呪いは殺す。
それ以外になんとも思わないけど、いずれ呪いに近くなりすぎて、堕ちてしまうのではないか。と5️⃣は考えてるってとこです。


そんで、もし怜が呪詛師とか呪いの本質に堕ちてしまったら、殺すしかない。
そうしたら他の奴らには殺らせられない。自分が殺るしかない。っていう5️⃣



もう夏油のときみたいにさせたくないし、
絶対にしない。って決意をきめています。
作者
作者
という感じで、
1話終了です…!

またまた長くなってしまってすみません🙇‍♀️

引き続きよろしくお願いします!

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