ライブも難なく終わり大きな歓声を浴びながら裏に戻った瞬間の事だった。
あなたsaid
私と玲於は同じ扉からの退場となっていた。
そう言いながら横の玲於に話しかける。
だが、返答はない。
覗き込んだ時の玲於の顔は真っ青だった。
そう言った直後。
玲於の大きな体は斜めに倒れていった。
周りのスタッフを呼ぼうと思ったがあいにく誰も周りにはいなかった。
大きな声でみんなに伝えると、直ぐに隣の扉から出た亜嵐と隼が駆け寄ってきた。
目線をあなたの手元に移す。
あなたでは支える事で精一杯だったが隼が軽々と持ち上げ医務室へ連れていった。
立ち尽くす亜嵐とあなた。
この後一応玲於は病院へ連れてかれ、あなたも倒れた時に一緒にいたということで同行することになった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。