自分の心があなたや周りに悟られないように必死にしてたら1時間がたっていてシェアハウスに着いた。
運転手「さあ、着きましたよ。」
そう言われキャリーバッグなどの荷物を持ち次々と降りていった。
バスをおりると目の前には豪華すぎるんじゃないかと思うぐらいの大きな4階建ての一軒家があった。
亜嵐君は昨日の夜に下見にHIROさんと行ったみたいで慣れた手つきで鍵を開けた。
中に入るとそこには大きなリビング
二階にある一人一人の部屋もありえないぐらい大きかった。
屋上もとても広くてただただびっくりした。
亜嵐君が部屋を紹介してくれたあと、個室の部屋を決めることになった。
くじ引き…。
完璧なる運試しではないか。
ひとつの箱に入った割り箸が八本。
ここの1回の引きでこれからの人生が決まるいつでも過言ではない。
もちろん狙うはあなたの隣の部屋。
そういい亜嵐君が見せてくれた紙には
1 5
2 6
3 7
4 8
と、記されていた。
俺が狙うのは2。
あなたにとって欲しいのは1。
あなたの隣に俺以外が居るのは気に食わない。
そう願い目をつぶって一斉に引いた割り箸の先には。
はぁ、これだから俺は。
ついてねえ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!