第14話

14話
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2020/05/05 00:53
バスに全員が乗り込んで発車したところでHIROが話し始めた。
HIROさん
じゃあ説明を始めるよ。
今回シェアハウスをしてもらう理由は大まかに1つだ。
HIROさん
お互いをよく知るためだ。
もちろん今もよく知っていると思う。
しかし、よりよく知ることで高みを目指してもらおうと思ってな。
小森隼
小森隼
なるほど。
HIROさん
じゃあ、そういうことだから。
そう言って車をおりるHIRO。
しばらく沈黙の間が広まったあと。
関口メンディー
関口メンディー
何か楽しそうだね。
みんな口口に嬉々を述べているのにあなたは浮かない顔をしていた。

俺は亜嵐君に負けたくない。

亜嵐君があなたの事を好きってわけじゃないのに。

何か嫌な予感がして。

だから勇気出して聞いたんだ。
佐野玲於
佐野玲於
おい、なんかあったのか?
あなた

玲於…?

なに、俺が原因?
佐野玲於
佐野玲於
どうした?
あなたはうつむき加減に、
あなた

まだ怒ってる?

そうだった。

昨日俺が意味もなく怒ってから一言も話してないんだった。
佐野玲於
佐野玲於
ははっ、まだそんなこと言ってんのかよ。
怒ってねえよ。
元々俺が悪いのに素直に謝れない。
あなた

えっ!!本当?
良かった〜。

佐野玲於
佐野玲於
ずっとそんなこと考えてたのかよ。
あなた

だって、このまま玲於と話せなくなっちゃったらどうしようと思ってたんだよ。

可愛いやっちゃなこいつは。



なんだか倒れた時と同じような感じ。
そんなこと心の隅で思ってたら。
あなた

ありがとう!!

佐野玲於
佐野玲於
ぐへっ!?
あなたは俺に抱きついてきた。
佐野玲於
佐野玲於
どっ、どうした???
あなた

仲直りのギューだよ!!


















自分の顔を見てるわけではないのに顔が真っ赤なのはわかった。

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