どんな声かければいいの?
そんな考えが過った。
とぼとぼと下向きながらリビングに入るあなた。
リビングのソファに座る。
そう隼が言う。
沈黙を貫くあなた。
ああ、なんだよ。
心配損したよ。
こいつは高校生になるはず。
なのにいつまでたってもアホだ。
少しだけ勇気を出して言った言葉。
亜嵐君より先に言いたかった。
失礼なやつだな。
可愛いやっちゃなぁ。
楽しい会話。
今日のあなたは何だか一段と可愛く見えた。
あなたの合格発表から2週間。
高校は沢山行けるように仕事の調整をHIROさんがしてくれたようで入学式に出られる。
そして今日は入学式。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。