あなたside
ご飯を食べ終わった後は、爬虫類たちにご飯の準備です。
爬虫類たちの餌専用の冷凍庫から、言われた通りの数と
エコー用のSサイズのネズミを1匹出して、
ぬるま湯につけておく。
リビングで飼ってる、シルクさんのレックスにレイア、
私のデルタにブルー、チャーリーのもとへ行く。
扉を開け、ブルーとチャーリーが入ってる飼育ケースをコツコツ叩いて鳴らす。
これが、私とブルーたちのご飯の合図みたいなもので、それに気づいた2匹が近くにやって来た。
ブルーたちの次は、隣のケースにいるデルタへご飯を
あげる。
もう腹ぺこだったみたいで、近づいただけで
「ご飯?」
みたいな感じで、近寄って来た。
デルタには、レオパ専用の人工餌。
デルタ及び、レオパは餌を食べたあとの、
満足そうに舌をペロッとするのが、とっても可愛い。
ー ー ー ー ー
残りの爬虫類たちの餌もあげたり、飼育ケースの掃除が終わった後は、シルクさんのお見送りです。
ちょっと早めに出て、事務所で編集するそうです。
玄関を開けようとしたシルクさんが、ピタッとドアの前で立ち止まる。
グイッ(あなたの腕を引っ張る)
腕を引っ張られ、気づいた時には、
ドアップのシルクさんの顔と、唇の柔らかい感触。
ニカッと笑うシルクさんに対し、突然の驚きと恥ずかしさで一気に顔が赤くなる私。
結婚しても、キスには慣れません………///
シルクさんが出かけて行き、ガチャンと扉が閉まった後、壁にもたれながらズルズルと座り込む。
推し………もとい、旦那様からの攻撃を受けた私は、
約15分ほど、玄関から動けませんでした。
可愛い爬虫類たちと、小さくても(←)イケメンでムキムキな頼れる旦那様。
そして、旦那様率いるYouTuberグループの元視聴者であり、今やそのリーダーを支えるべく立場になった私あなた。
これが爬虫類夫婦の朝です。
ー ー ー ー ー
〈ちなみに〉
in事務所
(↑事務所で合流)
(↑上に同じく)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。