「なあ、あなた」
大晴くんに名前を呼ばれて振り向くと、なにかを振りかけられた。
『ちょ、なにすんの……』
「香水。」
『え?』
「俺がいつも使ってる香水。」
『私制服なんやけど』
「知ってる」
「学校に、いる間もずっと俺の事考えてて欲しいから。」
大晴くんはちょっぴり意地悪です。
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香水のせいで、案の定私は本当に大晴くんの事しか考えられなくなった。
授業中も、友だちと話してる時も。
頭の中がふわふわしてて、『抱きしめられたい……』とか、変なことばかり考えちゃう。
家に帰ると、玄関で大晴くんが待ち構えていた。
「ね、どーやった!?」
子犬みたいにピョンピョンしながら聞いてくる。
『大晴くんの事ばっか考えてたよ……』
「良かった……」
良かったって……
こっちは大変だったよ。
大晴くんの香り……
抱きしめて欲しいなって思うんだけど大晴くんは中々気づいてくれない。
気づいてるけど、無視してるのかも…
そんな事を考えてると不意打ちを食らった。
気づけば大晴くんの腕のなか。
「こうして欲しかったんやろ?」
そう言って意地悪に微笑む大晴くん。
「顔に書いてあったで。」
ねえ、
『明日も、香水かけて欲しいな……。』
大晴くんは、とっても意地悪です。
どうでした……???
短すぎたかな?
ご意見下さい!
リクエストもじゃんじゃん!
よろしくです!
明日年下彼氏ですね。
お魚兄弟ですね。
頑張って💪
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。