第5話

〜想いは繋がっていた〜
21
2020/05/12 03:00
そして、私と岡田さんは彼氏と彼女になった。
そこから3日間。私は岡田さんを看病し続けた。
岡田さんの力になれればそれでよかった。

主人公)大丈夫?准くん
岡田)ああ。だいぶな。

この頃にはだいぶ熱も下がり、准くんの体調も
良くなってきていた。

岡田)今度おまえが体調崩すなよ?
主人公)大丈夫だよ。私は元気が取り柄だから。
岡田)そうか。ならいいけど。

主人公の心の声

(こんな何気ない会話がとても嬉しかった。)
准くんと話せるただそれだけで心浮かれていた。

主人公)熱測ってみる?
岡田)ああ。そうだな。

そして熱を測ると、37.5度。

岡田)だいぶ熱下がったな。今までありがとう。
主人公)当たり前のことをしただけだよ。

主人公の心の声

(治ってよかった〜。准くんがいないと仕事できないもんね。)

3日間付きっきりで看病したため、少し疲れていた。

コクッカクッ 私は居眠りをしてしまっていた。

岡田)そりゃそうだよな。○○も疲れるよな。
3日間付きっきりで俺の看病してるんだもんな。

そう言うと彼は起き上がり、
私をベッドに寝かせてくれた。

私は汗をかいていた。額には大粒の汗。

岡田)大丈夫かな?まさか熱出したりしてないよな?

岡田は不安になった。

岡田の心の声
(移してたら、どうしよう?
でも、全力で看病する他ないか。)

ベッドに横たわる彼女。どんどん汗をかいている。

主人公)はぁはぁはぁ。辛い…
岡田)大丈夫か?移しちゃったな。ごめん。
主人公)准くんのせいじゃないから…大丈夫だよ。
熱はどのくらいかな?
岡田)測ってみるか?
主人公)うん。

体温計を挟むために腕を上げようとするが力が入らず
上げることができないほどのだるさに
主人公は襲われていた

主人公)准くん…
岡田)なんだ?
主人公)となりいてね。
岡田)当たり前だろ。離れるわけなんかない。

岡田は手を握った。

岡田)ごめんな。辛い思いさせて…
主人公)大丈夫だよ。

主人公の心の声。
(准くんに心配かけちゃったら、なんにもならないのに。)
岡田の心の声
(あいつに移したらどうにもならないのに。)

2人の心はお互いを想いあっていた。

それから3日が過ぎ。2人は回復した。

すっかり、同棲中《どうせいちゅう》のような
感じになってしまっていた。

岡田)おはよう。
主人公)おはよう。
岡田)朝ご飯できてるよ。
主人公)ありがとう。
岡田)ああ。今日から仕事だな。
主人公)そうだね。でも…大丈夫かな?
岡田)大丈夫だよ。俺がフォローするから。
主人公)ありがとう。准くん。あ。大丈夫だよ。
会社では岡田さんって呼ぶから。
岡田)いや。そのままでいい。俺はおまえの彼氏
なんだから。
主人公)でも…バレちゃうよ?長野課長にも。
岡田)いいの。俺はおまえが彼女ってことを見せつけたいの。○○がいやならいいけど…
主人公)いや、嫌じゃないです!むしろ嬉しいです!

そして朝8時、2人は仲良く岡田の家を出て
仕事に向かった。

会社に着く。 2人で出勤する。
岡田)課長!おはようございます!
しばらく休んでしまって申し訳ございませんでした。
長野)体調悪かったんだろ?仕方ない。
でも、今日からバリバリ働いてもらうからな。
岡田)はい。なんでもやります!

主人公)課長!おはようございます。
しばらく休んでしまい申し訳ございませんでした。
長野)体調悪かったなら仕方ない。
でも今日から頑張れよ。
主人公)はい。よろしくお願いします。

こうして2人は休んでいた分を取り戻すかのようにがむしゃらに働いた。

続く…

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