第96話

家族
5,190
2021/02/10 11:02
あなたside










今俺は、朱雀邸に居る。










母さんに一時的に保護され










父さん、母さん、俺はの3人でご飯を食べている。










朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
うちに小さい子が居るなんて久しぶりだから頑張っちゃった!
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
作り過ぎじゃないか……?
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
良いのよ!!あなた君は育ち盛りだから、いっぱい食べるわよ!ね?
あなた
ありがとう……ございます。
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
遠慮しないでどんどん食べてね!
あなた
……いただきます。(。・н・。)パクッ
あなた
ŧ‹"ŧ‹"(๑°༥°๑)ŧ‹"ŧ‹"(。・н・。)パクッ





美味しい……










美味しい……










久しぶりの母さんのご飯……










もう何年も食べてなかった……










また食べれるなんて思っても無かった……










あなた
(´•̥ω•̥`)……(。・н・。)パクッ(・u ・)ŧ‹”ŧ‹”
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
!?に、苦手な物とかあったか!?
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
お口に合わなかったかしら!?
あなた
違うんです……ただ、温かくって……すいません……
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
ヨシヨシ( ´。•ω•)ノ"(っ <。)





もう……そんな事されたら










涙止まんないじゃんか……










あなた
( ´•̥ω•̥` )
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
いっぱい食べろよ。残すのも勿体ないしな(●︎´▽︎`●︎)
あなた
コクッコクッ





この温かさがずっと続けば良かったのに……










家族6人で幸せに暮らせていたら、










どれだけ幸せだったか_______________










朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
この後どうするんだ?羽音が連れてきちゃったみたいだけど……
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
あら、いやだ誤解を招く言い方。困ってるみたいだったから、保護したのよ〜
あなた
長く居座る訳には行かないので、明日には出て行こうと思ってます。
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
そっか。何かあったらまたおいで。歓迎するよ。
あなた
はい。ありがとうございます(*' ')*, ,)✨ペコリ
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
それにしても、あなたとあなた君って似てるわね……





∑('∨'💧)ギクッ










そりゃ、同一人物ですから……










容姿違うけど……










朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
……あぁ。似てる……





ガラッ🚪










朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
もう……何年も経つわね……あの子が死んでから……
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
そうだな……





そう言いながら開けたドアの先には、










羽衣姉さんと俺の仏壇があった……










黙って手を合わせる2人を俺はじっと見つめていた。










朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
あなた君にこんな話するのは違うけど、何だか懐かしくてね……すまない……
あなた
いえ……俺でよければですけど……
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
少し……あの子の話を聞いてくれるかしら?
あなた
……勿論





何故この時、頷いたのか分からない……










けど、母さんと父さんの話が……










気持ちが知れるなら聞こうと思った。










朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
あの子……あなたはね。私達一族の中で唯一私達の個性を受け継がなかったの……突然変異って奴が起こったみたい……
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
小さい頃は、よく笑う子だったのに、私達のせいでそれも無くなってしまった……今思えば、どんな個性が出てもあの子はあの子なのにね……馬鹿よね。一族の概念に囚われて大事な子供を傷付けるなんて……親失格よね。
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
だから、あの子は私達が殺したって言っても可笑しくないの……
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
……個性にこだわり過ぎたんだ。受け入れようとする程体が、心が拒否する……要らないと思った物は排除すれば良い……そう言う思いに囚われたら終わりだ……
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
どれだけ後悔しても、あの子は戻って来ないし、俺達がした過去も消せない……もう二度と同じ事を起こさないようにする事しかね……【本を渡す】
あなた
……これは……?
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
せめて、同じ事を繰り返さない為に書いた物……『暗色の朱雀』あの子の記録さ……





俺の……記録……?










あなた
ペラッ






俺が朱雀で産まれてから










どうやって死んだのか迄細かく記入してある……










あなた
細かいですね……
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
あぁ。あの子と関わった全ての人に聞いて回ったんだ。
あなた
バッ全ての……人……?
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
あの子はこの家を出てからヴィラン連合と言う所に居たの。その人たちも含め、あの子と関わり、生きている人全てに聞いて書いたものよ





何で……そこまで……










弔や先生にまで会いに行ったって……










莫大な時間がかかるじゃんか……










俺にそこまでかける時間無いはずなのに……










どうして……










あなた
どうして……そこまでするんですか……
あなた
ハッすいません……
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
いいんだ。気にしないでくれ。そうだな……どうして……か……それはな……
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
あの子を愛しているから
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
彼奴を愛しているから






あぁ。そうか……










俺……愛されてたんだ……










ずっと憎いって思ってたのに……










俺……ちゃんと……










愛されてたんだな……










あなた
……きっと……許してくれてますよ……きっと……
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
あぁ。そうだといいな
















あなた
1日お世話になりました。(*' ')*, ,)✨ペコリ
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
もう行っちゃうの?まだ居ても良いのに……
あなた
はい。迷惑掛けれませんので。
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
……また遊びにおいで。
あなた
……また来ます。じゃあ!!
朱雀羽音(はおん)
朱雀羽音(はおん)
((ヾ(˙ ˘ ˙。)フリフリ
朱雀翔二(しょうじ)
朱雀翔二(しょうじ)
((ヾ(・д・。)フリフリ


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