あなたside
今俺は、朱雀邸に居る。
母さんに一時的に保護され
父さん、母さん、俺はの3人でご飯を食べている。
美味しい……
美味しい……
久しぶりの母さんのご飯……
もう何年も食べてなかった……
また食べれるなんて思っても無かった……
もう……そんな事されたら
涙止まんないじゃんか……
この温かさがずっと続けば良かったのに……
家族6人で幸せに暮らせていたら、
どれだけ幸せだったか_______________
∑('∨'💧)ギクッ
そりゃ、同一人物ですから……
容姿違うけど……
ガラッ🚪
そう言いながら開けたドアの先には、
羽衣姉さんと俺の仏壇があった……
黙って手を合わせる2人を俺はじっと見つめていた。
何故この時、頷いたのか分からない……
けど、母さんと父さんの話が……
気持ちが知れるなら聞こうと思った。
俺の……記録……?
俺が朱雀で産まれてから
どうやって死んだのか迄細かく記入してある……
何で……そこまで……
弔や先生にまで会いに行ったって……
莫大な時間がかかるじゃんか……
俺にそこまでかける時間無いはずなのに……
どうして……
あぁ。そうか……
俺……愛されてたんだ……
ずっと憎いって思ってたのに……
俺……ちゃんと……
愛されてたんだな……
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!