あなた_side
俺は気付いたら、前爆豪君達と一緒に来たレストランに居た
俺は初めて碧翔兄さんの真剣な顔を見た
息を呑むくらい真っ直ぐな目で俺を見ていた
頷く事しか出来なかった
それから俺は昔の話を聞いた_______________
碧翔_side
緑谷達からこの子の話を聞いた時
「会わなきゃ」
と言う気持ちになった
何故そう思ったのか言葉では表せないけど
きっと、あなたに似ている境遇だったからだろう。
ちゃんと話をしくちゃ。
あなたみたいな子を増やさないように
少しでも減らせるように
そう思った……
あなた_side
俺は驚くしか無かった。
こんな風に思ってたなんて知りもしなかった
お互いに歩み寄ればこんな風にならなかったのか?
なんて、
聞いても誰も答えてはくれない……
今の俺は俺であって俺じゃない
決定権は俺に無い。
この体は色彩あなたの物で
俺は借りているだけ
全ての決定権は色彩にある
俺はこの問にどうする事も出来ない
ただ静かに話を聞く事だけが俺に出来る事
NEXT
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。