碧翔_side
一瞬だった。
俺は人が死にそうになってる場面を初めて目にした。
ほんの数秒の出来事だった。
その数秒で未来が変わった_______________
ダッ!!
ガンッ
ザシュッ
ドゴッ
ガンッ
ザシュッ
バコンっ
何だ?
俺の攻撃は入ってないはず……
急に吐血なんて……
まさか、個性を受け取ってからずっと体が追い付いて無かったのか?
それが今になって反動となってきたのか?
でも、
今がチャンス……此処で一気に叩く!!!
あなた_side
何だ……
攻撃は受けてない。
体の限界か……?
クソがっなんで今……
あと少しなのにっ……!!
全身全霊……
例えこの命が果てようとも、
あと一人は道ずれにする!
立て……!!
早く!!
動けっ!!
今、やられる訳には……!
クソッ!クソッ!!!
迷惑ばっか……
俺は……何で……!!
あ……
弔…
ボタボタ……
ボタボタ……
ザッ……
ドサッ……
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。