妹つーか、あなただ!
勢いとはいえ
俺は、女子高生を家に泊めてしまった⋯⋯
でもまぁ、あいつは
昔から家族みたいなもんだから
ほっとけなかったのも事実だし
それに💭💭💭
俺が、今住む前の家は
父さんの仕事場が遠く、中々帰って来れなかった
じんたんは、お菓子をあげると泣き止んだ
みやは、無口だったけど寂しかったんだと思う
おれは、割といい子だったと思う
成績もいいし、2人の弟の面倒を見た
これが唯一俺が言ったわがままだ。
すごくでかい事ではあるけれど
両親は、無理をしてこの家を建てた
父さんの仕事場の近くに
それが今住んでるこの家だ
あなたに会ったのは、引っ越してすぐだ
泣くのを我慢してる子
それがあなたの第一印象
その頃から、あなたはよく
この家に転がり込むようになった
いつの間にか家族みたいになっていたんだ
そうだ
俺が頼んで、みんなで約束したんだ
俺はまたここで笑いあいたいって
だから、両親が死んで皆バラバラになっても
無理を言って、働きながら学校に行くことになっても
ここを手放す訳には行かないんだから
1人、神社でご飯を食べているのを見た時
子供の頃のあなたを思い出してしまった
だから
俺は、昔と同じようにあなたを家に呼んだんだ
また、笑うと思ったから
確かに少し楽しかった
人の心配ができるということは
少し語弊があるかもしれないが
ちょっと楽しいことでもあるのだ
あなたが変だ
プツッ
一緒に親父さんとこに行って
話をしないと
ちゃんとお前には帰る場所があるって
親父さんは、本当はあなたのこと待ってるって
親はそういうもんだって
あれ?俺何言ってんだ
その日の深夜
あなたと親父さんが家にやってきた
親父さんは、今月分と言ってお金を渡してきた
もう、怒鳴る気も失せた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。