いっせいに覆い被さるように襲ってくる呪霊を斬る。
数が...異常だ。
ちょこっとだけ任務をしたり、話を聞いてだいたい呪霊について理解出来てきた。
でも理解出来てなくても分かる。
異常。
野薔薇様は...釘が必要だ。
釘がきれたら...どうなる?
次から次へと呪霊が襲ってくる。
考える時間を与えてくれない。
領域展開はあんまり使わない方がいいらしい。
でもこの場合使うべきなの?
でもそしたらもっと大事な時に使えない。
いつの間にか呪霊に背後を取られていた。
もうダメだ。
そう思った。
頭の中に声が響く。
若い男の人の声。
「六出家奥義」
「雨露霜雪」
次の瞬間、僕の周りにいた呪霊全てが真っ二つになった。
呪霊は一体も居ない。
暗闇の中で呆然と立ち尽くす。
とにかく進まなきゃ。
僕は野薔薇様を探し始めた。
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そこには伏黒さん...とどデカいガマガエルに食べられている野薔薇様が居た。
とりあえず後ろをついて行った。
外に出ると伏黒さんが説明をする。
考えただけでゾッとする。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。