第37話

サンジュウナナ
57,715
2021/02/07 13:27
you
ん...?
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
あなたっ!?
起き上がった瞬間、野薔薇様が抱きついてくる。
you
ののの野薔薇様っ!?
伏黒恵
伏黒恵
辞めてやれ、病み上がりだぞ
五条悟
五条悟
あなた、起きた?
you
あ、はい
伏黒恵
伏黒恵
すげぇケロッとしててムカつくな...お前
なんでそんなにいきなりディスられなきゃいけないのか。
五条悟
五条悟
とりあえず良かったよ...
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
知ってるあなた、
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
五条先生コイツずっとあなたのベッドの周りウロウロしててさ、マジ変態みたいだったよ
五条悟
五条悟
生徒心配してただけだもん!?
五条悟
五条悟
とりあえずお二人さんは一旦部屋戻ってて
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇
えー...
伏黒恵
伏黒恵
行くぞ、野薔薇
伏黒さんが野薔薇様を引っ張って部屋から追い出す。

あー、なんか、懐かしい。

こうやってくだらない会話をするのも何年かぶりに感じてしまう。


死んでたかもしれないから。

ふと思った。


僕は、勝てなかった。
you
先生、僕は...
弱かったです。
あの頃と何も変わりません。

むしろ...
五条悟
五条悟
自虐は良くないぞ〜
頭に優しい物を感じる。
先生は頭を撫でてくれていた。

五条先生の姿が勝己と重なる。

いつも頭を撫でてくれてたのは、勝己だった。
感情が一気に爆発する。
you
先生、僕は変わったんですかね...?
僕は幼馴染の、優しくて強くてかっこいい。

僕にとっての最高のヒーローの隣を誰かに譲って。
you
僕は何を手に入れたんでしょうか?
「呪術師」を知らなかったら、ちょっと遠くても、勝己はきっと優しくおはようって言ってくれたた。

勝己は涙を拭いてくれた。

勝己は怒ってくれた。

勝己は褒めてくれた。
そんな大好きな幼馴染を差し置いてまで僕が手に入れたかったものって、なんだろう。
you
僕は呪術高専ここに居るべきじゃなかったのかもしれないって思うと
you
今までしてきたことが、全部ダメになっちゃいそうで
you
全部全部壊れちゃいそうで
なんて中途半端な人間なんだろう。

自分の馬鹿さに笑えてくる。
五条悟
五条悟
あなた
五条悟
五条悟
呪術高専に来なきゃ良かったなんて、言わないで欲しい
五条悟
五条悟
それが僕とか伏黒とか、釘崎とかのせいだったら僕が謝る
五条悟
五条悟
だけどそう思うのが自分のせいだとしたら
五条悟
五条悟
僕が、伏黒が、釘崎が
五条悟
五条悟
あなたを変える
五条悟
五条悟
ここに来て良かったって思えるように
五条悟
五条悟
だからさ、泣かないで?
泣いた。沢山。
五条悟
五条悟
デジャブw〜
you
笑わないでください...
泣き疲れて寝てしまった。

だから
五条悟
五条悟
好きだよ、あなた
先生がなんで朝、顔が赤かったのか知らない。

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