五条先生!?
爆豪は泣きながら僕の手を離さない。
痛いくらい掴んで離さない。
それが嬉しくて、でも悲しくもある。
僕は立ち上がる。
爆豪の手を離させる。
振り返っちゃいけない。
進めなくなるから。
五条先生が僕の右手を握る。
爆豪は僕の左手を握る。
2人は手を離さない。
次第にどちらの力も強くなる。
爆豪が五条先生に殴りかかるけど、空振る。
爆豪に何か耳打ちをした五条先生は満足気に笑う。
五条先生に連れられて高専に戻った。
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絶賛お説教中。
五条先生にお説教食らうなんてだいぶ屈辱的だけど今回は僕に非がある。
なんも言い返せない。
先生がぎゅっとしてくれる。
それだけ言うと五条先生はさっさと寝てしまった。
疲れた。
多分僕今伊地知さんより酷い顔してる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。