第32話

第32話
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2020/08/11 05:04
あれは一体なんだったんだろう。









人間だよね?違うのかな?









海に潜って行ったし…、
人間ではない?














意味がわからない。











結局この日はそれぞれ家に帰った
知念侑李
はぁ…





でもやっぱりあの人影が気になって夜中の1時にもう一度同じところに出向いた。









もう一度いると信じて









案の定、そこには謎の人影がいた。
知念侑李
あの…
僕は勇気を振り絞ってもう一度話しかけた。









するとまた逃げようとする。










だから、腕を掴んだ…?
知念侑李
え、、、





確かに掴んだのに、










僕の手には何も無くただ海水で濡れているだけだった。
知念侑李
なんで…





海の中にいる人影の顔をよく見ると、











やっぱり君の顔にそっくりだった
知念侑李
あなた…?







君は笑顔で頷いた。









なぜ話さないのか。
知念侑李
僕のこと、覚えてる?




やっぱり君は頷くだけ
知念侑李
うぅ、あなた…(泣)








君とまた会えたことが嬉しくて僕はつい泣いてしまった。










その途端僕の周りがふわっと何かに包まれたように感じた。
知念侑李
あなた…?なんで話さないの?
知念侑李
話せないの?
君は首を横に振る。
あなた

侑李にだけにしか聞こえないと思うよ

知念侑李
え?
あなた

私の姿も侑李にしか見えてないよ。

知念侑李
それ、どうゆう…
















あなた

人魚になれたの。

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