あれは一体なんだったんだろう。
人間だよね?違うのかな?
海に潜って行ったし…、
人間ではない?
意味がわからない。
結局この日はそれぞれ家に帰った
でもやっぱりあの人影が気になって夜中の1時にもう一度同じところに出向いた。
もう一度いると信じて
案の定、そこには謎の人影がいた。
僕は勇気を振り絞ってもう一度話しかけた。
するとまた逃げようとする。
だから、腕を掴んだ…?
確かに掴んだのに、
僕の手には何も無くただ海水で濡れているだけだった。
海の中にいる人影の顔をよく見ると、
やっぱり君の顔にそっくりだった
君は笑顔で頷いた。
なぜ話さないのか。
やっぱり君は頷くだけ
君とまた会えたことが嬉しくて僕はつい泣いてしまった。
その途端僕の周りがふわっと何かに包まれたように感じた。
君は首を横に振る。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。