第20話

第20話
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2020/08/06 10:58
知念侑李
うぅ…
僕は目を覚ました。










そんなに時間は経っていないはずなのにすごく時間が過ぎてる気がした。










同じ部屋の方がナースコールを押してくれた。










看護師と医者がきて、事情聴取に付き合ってくれと言われた。








「はねられた原因、ご自身でお分かりですか?」
知念侑李
いや、ちょっと、どうしても忘れられない人がいて…
「そうなんですね、運転手の方にお聞きしたところ、俯いてボーッとしていたと…」
知念侑李
あ、多分そうです。
「御家族の方は…?」
知念侑李
いません。僕、捨てられた人間なので。
「…は、はぁ」
知念侑李
遠慮しないでください。
慣れてますから。
「そうですか…。」
「失礼ですが、入院費のところは大丈夫でしょうか?」
知念侑李
あ、はい。大丈夫ですよ。
「退院はもう少しかかりますが、安静にしてくださいね。」
知念侑李
分かりました。あ、一つだけお願いが…
「はい?なんでしょう?」
知念侑李
探偵を雇って欲しいんです。
「探偵??」
知念侑李
人を探して欲しいんです。
「い、いいですよ…。頼んでおきます…(?)」
知念侑李
ありがとうございます。
ここの病院ならいい探偵を雇ってくれるだろうと思ったんだ。








さて、誰が来るんだろう。

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