やっと涼介と合流した。
涼介にしては珍しく、暑い中頑張って情報収集をしてくれた。
今度は僕がなんか買ってあげようかな?
10円ガムくらい。
あの伊野ちゃんでも大ちゃんのテンションには着いてけない?
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あれから港区を探し回ってたくさんの情報を集めた。
得ることのできた情報は
・港区の浜辺でよく目撃されている
・海に入っているところを見た
・美人さんで話しかけてみたけど何も話さなかった
・髪の毛がサラサラで長かった
・メイクしていた
・イルカと戯れているのを見た
・食べ物を食べているのを見たことがない
この情報をもとに僕達は海付近を重点的に探した。
そう言って僕達はバラバラで捜索することに
海付近を歩いて回って約1時間がすぎた。
状況は変わらない。
何の連絡もない。
だんだん周りも暗くなってきて、そろそろ今日は終わりかなと思った時、
海の中に人影があるのを見つけた。
僕は何よりもその人影が気になって連絡するのを忘れてその場所へと足を運んだ。
近くに行ってもまだ気づかれていない。
髪がサラサラで、メイクしていて、すごく美人。
でもこれが本当に君なの?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!