第5話

# 5
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2018/11/05 13:33













帰りになると、私は頑張ってテヒョンから逃げようとするのだが、






どこから私の行方を知っているのか、




突然目の前に現れる。













てひょん .
  あーっあなた!俺から逃げようとした!  
私 .
  っ、してないよ  
てひょん .
  嘘だ!毎日毎日避けるじゃんか!  











ぷくっと頬を膨らますテヒョンは、まるで小動物みたいだ。










いや、そんな可愛いものじゃないけど。












てひょん .
  俺は一生あなたにくっついてるよ  
てひょん .
  あ、ところでさ  
てひょん .
  結婚しない?ねえ、しない??  






目をくりくりさせながら私の顔を覗き込む。









…まったく、いつになったら諦めるんだろう。














私 .
  しません、何回言っても同じ  
てひょん .
  えーーもーー  
てひょん .
  分かってないなああなたは  




何をだよ。








少なくともテヒョンよりは 常識 というものを知っているつもりだ。









てひょん .
  よし!帰ろ!!  
てひょん .
  はい!  






と、ここでまたミッションが発生する。













テヒョンが手を私に差し出してくるのだ。





つまり、









てひょん .
  ほら、早く手繋いで??  
私 .
  ……  





仕方なく、大きな手を掴んだ。






満足そうに笑って歩き出すテヒョン。











そりゃ私だってしたくてしてるわけじゃない、



ツンデレというわけでもない。








ただ、ここで手を繋がなければ




テヒョンは私を一生家に帰してくれないだろう。






昔、抵抗して本気で家に帰れないかと思った。











それ以来、私はこの命令に大人しく従う。






まあ、テヒョンの手が居心地悪いわけじゃないんだけど。





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