紫耀side
"もう一度会って話したい。"
ついにあなたに送ってしまったこのLINE
まだ仕事中なのか既読はつかない
全然既読のつく素振りもないスマホを何度も何度も開いては閉じ、開いては閉じ、を繰り返す。
こんな高校生みたいなこといつぶりだ、
そんなことをしていると俺はいつの間にか深い眠りについていた。
あなたside
また1日仕事を終え、スマホを開くと
通知の部分に"紫耀"からのメッセージがあった。
自分でも分かるほど今胸がドッキドキしている
いつぶりだろこんな高校生みたいなこと、笑
LINEを開くと
"もう一度会って話したい"
だった。
私は、
"私も"
と返信した。
私から会わないと言ったのに"私も"は良くないと自分でも思った。
でも、こんなチャンス二度とない気がして、
紫耀に会いたくて。
紫耀も会いたいと思ってくれてたのかな、?
少しでも紫耀の頭の隅にいれたかな、
もう一度会ってちゃんと話をしよう。
LINE
"もう一度会って話したい。"
"私も"
"良かった。じゃあ◎日の夜7時〇〇でいい?"
"分かった。よろしくね。"
"おう、ありがとう"
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。