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第3話

良い奴──
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2019/01/29 01:24
次の日。

1番に私の所に来たのは、親友のみえだった。
みえ
おはよ~(私)!
今日数学の授業で当たるかもねー!
私の出席番号は3番で、数学の先生は、おっちゃん先生だったから確実に当たると思う。

一応予習はしたけど、この頭では間違ってる気しかしない。
ありがとう。対策しとく。
────キーンコーンカーンコーン────
クラス一同
(((お願いします)))
授業が始まった。
先生
よし、じゃあーここ(私)答えてみろ。
(やっぱりきた…)
当てられるという山は当たった。
しかし、
(あれ、ここ対策してないじゃん。終わった。)
なおや
(…………5x+6)
微かに隣から声が聴こえた。

横を向くと、なおやが


なおや
……答え、5x+6
そう教えてくれた。

心の中で感謝しながら、
5x+6です。
答えると
先生
よーし。座っていいぞ。
なんとか切り抜けることが出来た。



(なおや、さっきはありがとう。)
なおや
(wwww)
何故か彼に笑われたので、
少しキレ気味に
(何……?)
と聞くと
なおや
(テンパってんの面白かったぞwwww)
奴はからかってきた。
少しでも、良い奴と思った私をビンタしてやりたい。

みえ
(………)
みえの視線に私はまだ気づいていなかった。

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