あなた「ただいま…」
佐「おかえりー!」
あなた「いい匂いする…」
佐「ご飯作ったよ、食べよ?」
あなた「え!すごい、料理出来るなんて知らなかった」
佐「え、ひどくない?出来るよ凝ったものはできないけど」
あなた「大介…ありがとう、匂いでお腹すいてきた」
佐「ん、食べよ?」
あなた「いただきまーす」
佐「いただきまーす!」
あなた「美味しい!」
佐「だから酷くない?w」
あなた「ごめんw」
佐「あなた…」
あなた「んー?」
佐「……別れよう」
あなた「え……何」
佐「…ごめんね、俺が付き合ってって言ったのに」
あなた「大介…」
佐「…なんでか聞かないの?」
あなた「……私が悪いから」
佐「あなたの優しいところ、大好きだよ
でも同時に大嫌いだよ」
あなた「……」
佐「ドルガバの香水の匂い、ジェシーと会ってたんでしょ?俺が気づかないと思った?」
あなた「……ごめん、」
佐「…もう我慢できないんだ、だから別れよう。」
あなた「大介…それはやだ」
佐「……だって会わないでって言っても、ジェシーに会ってるでしょ?こんなに匂いがうつるくらいに至近距離で」
あなた「……」
佐「俺は…その香水を嗅ぐ度に、怒りで、嫉妬でおかしくなりそうなんだよ」
あなた「大介……」
佐「それに……
世界で羽ばたくあなたと、デビューしたてであまり仕事がない俺とじゃ釣り合わないしね」
あなた「……」
佐「好きな人に養ってもらってるなんて、恥ずかし過ぎるでしょ…っ」
あなた「……大介、」
佐「…さよならあなた…」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。