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2021/07/30

第14話

第十二章 誕生日
短刀達との話が丁度終わった頃、オンボロ寮に居る僕姿の式神を通じて、厠から戻ってきたデュースからの質問が頭の中に聞こえてきた。
───────“誕生日はいつか”と。
映画を観ていたエースやグリムも「そういやぁ聞いてなかったな」と反応する。
審神者
審神者
(誕生日、か)
僕の生まれた日など明確では無い為、正直僕が知りたいぐらいだが、書類等に生年月日を書いたりする場合があるので仮の誕生日は決めてあるのだ。僕が審神者に就任した日付けを書いただけだが。
式神の僕が其の日を口に出すと、デュース達は「来週か!」と目を見開く。
審神者
審神者
(自分で言わせておいてなんだが、
そうか。来週審神者就任記念日になるのか……)
そんな事を考えていると、壁に飾られてあるカレンダーを見ていた獅子王が「あ!」と小さく声を出す。
獅子王(極)
獅子王(極)
来週、主の記念日だな
審神者
審神者
……エスパーか?君は
獅子王(極)
獅子王(極)
へ?
審神者
審神者
いや、こっちの話です
後藤藤四郎(極)
後藤藤四郎(極)
今年で何周年だ〜?ま、大将が生きてる限り宜しく頼むぜ!って感じだけどな
後藤が言うと、他の短刀達が「そうだね」と笑顔で頷く。一方で、オンボロ寮の方では式神の僕にデュース達が欲しいものはあるかと聞いている。
本当の誕生日ではないから騙しているみたいで贈り物を頂くのはちょっと気が引けるし、いうて欲しいものも思い付かない。
審神者
審神者
(これでも長い年月生きてるわけで、誕生日ではしゃぐ歳でも無いしな……。気持ちは有難いけど)
だから僕は、「欲しいものは特にないし、いつも通り過ごせればいいよ」と式神に言わせておいた。
デュースに「そうか?」と返されるが、式神は「うん」と笑顔で頷く。
審神者
審神者
(ナイトレイブンカレッジでは色んな人の誕生日パーティーに参加したけど、それなりに豪華で賑やかだったなぁ。
何時も祝う側だけど、祝われる側ってどんな感じなんでしょうか。
誕生日以外の記念日等の宴なら本丸で度々やってますが……其れと何が違うのか。大して変わらないのか。
わざわざ祝ってもらおうとは思わないが、違いが気になる)
薬研藤四郎(極)
薬研藤四郎(極)
どうした?大将、考え事か?
薬研に声を掛けられ、ついつい誕生日を祝われるとはどんなものかを考えていた、と教える。
薬研もその場に居た刀剣男士達も「いきなりどうした」と言う意外そうな目で見てくるが……仕方ないだろう。普段はそんなこと気に留めないのだから。
信濃藤四郎(極)
信濃藤四郎(極)
誕生日、かぁ。俺達刀に聞かれてもねぇ……なんとも言えない
信濃に言われ、「其れもそうですよね」と納得する。
審神者
審神者
(“不老不死”の僕からすれば、毎年誕生日を祝うのって飽きがきそうですが。
でも、大事なんでしょうね)