あなたside
私はいつしか岩田さんのことが好きになっていた。何をしていても岩田さんの顔が思い浮かんでくる。
私は退院することになったので今日、岩田さんに思いを伝えようと思う。
でも少し気になっていることがある。
それは、お兄ちゃんが言っていた、私の
"守りたい人"
私の守りたい人って言うのは誰なんだろう。もし、岩田さんに思いを伝えたらその人のことを悲しませる?
そんな不安が身体中を駆け巡る。
〜家〜
〜散歩中〜
岩田さんに散歩に行こって言われて2人きりになれた。思いを伝えるなら今しかない!
私がそういうと、岩田さんはにっこり微笑んで、
と言ってくれた。
でも岩田さんはふと悲しそうな顔をした。それを私は見逃さなかった。
でも、岩田さんが思っていることを知ってはいけないような気がして、私は気づかないふりをしていた。
剛典side
あなたが俺に告白してくれた。
すごく嬉しいはずなのに、素直に喜べないのはなんでだろう。
いや、理由はわかっている。
あなたの記憶がないからだ。
なんだか今までのことを1からやり直すみたいで、少し嫌だなと思ってしまったのに少し罪悪感を抱いた。
こんな思いを持ったままあなたと付き合ってもいいのだろうか…
でも、あなたを好きだと言う気持ちは変わらないから
と、答えた。
これでいいんだよね?












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!