※前回の続きです。 初めての方は前半からお楽しみください。
付き合って数ヶ月がすぎた記念日の日のこと
その頃、風磨はお仕事がいっぱいで毎日忙しくしていて、家に帰る事も少なくなっていた。
記念日なのに会えないのが辛くて、いつもなら、"わかった"って返信するけど、今日だけ、、今日だけはわがままを聞いて欲しかった
1ヶ月に1回の恋人同士の行事だよ、毎回記念日になったらお祝いしてたんだよ?なのに、会えないの?
私のわがままだって、わかってる。でも
最近会えてなくて、今日ゆいいつ会える日で楽しみにしてたのに、新しく買ったワンピース来ようって風磨に見て欲しかったのに。。。
ずっと我慢してた想いが私の中で破裂した。
布団の中でひとりで泣いた。
ふうまなんて、、だいきらい。だおっきらいぃ、うぅ、、だいっきらいぃもお、、だいすきだよぉー、、
それからずっと泣いてて、目はパンパンに腫れていた。
スマホを見ると、「ふうま」から着信3件
「ふうま」 から "ごめん、言いすぎた"
今日記念日ってこと覚えてないよね、お仕事忙しいしね、
しょうがないのかな、って思った
でも
風磨)あなた! はぁはぁ
あなた)え、、、
風磨)あなた !
声のする方へいくとそこには、息を切らしたふうまが立っていた
風磨はあたしをだきしてた
風磨)ごめん、あなた今日俺たちの記念日だったな、
ほんとごめん
あなた)ふぅまあぁ、、、
風磨)俺、あなたの事大事にするってキメてたのに、泣かせないって決めてたのに、泣かしちゃってごめん。
あなた)でも、ヒック、、、、きて、、、くれたかぁら、、ヒック、、、
風磨)これからもいっしょにいてくれる、?
あなた)ヒック、、、、、、フゥー、、うん っ !
風磨)ありがとう
あなた)ふうま、ないてる ??
風磨)な、泣いてないし
風磨の目は、うるうるしていて頬を伝った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。