迅に連れられ、俺たちは会議室に集まった
忍田
「突然だが、近々ネイバーによる大規模な進行があることがわかった」
鬼怒田
「そこでお前が呼ばれたのだ。ネイバーよ」
空閑
「ふむ」
忍田
「林道支部長」
林道
「はいよ、宇佐美!」
林道支部長の合図で栞が機械を作動させる
するとプラネタリウムのようなものが映し出された
鬼怒田
「これはネイバーフットの衛星だ、どこの国からどんな奴が攻めてくるのかを貴様に教えてもらう」
鬼怒田さんは威圧的に言う
そんなこんなで説明が終わり…
そうしてその場は解散となった
支部にて…
4年前のあの日…俺は全てを失った。
突然ゲートが開き、たまたま出かけていた俺以外の家族がネイバーにより殺されていた。
「お前には…つ…強く生きて…欲しい…」
そう言い残し、その身をブラックトリガーへと変えた兄を思い出す
莉音のブラックトリガーは戦力として数えられていない。だから遊真のブラックトリガー争奪戦の時、迅の風刃を渡すだけで済んだ。
莉音がブラックトリガーを使えない理由は2つある。1つ目はトリオン消費量が馬鹿にならないからである。2つ目は兄の姿である。ズタズタになり、血反吐を吐きながら話をする姿、その身をブラックトリガーへと変える姿、それが頭を過り、兄を使ってしまっている、という思いがブラックトリガーの使用を妨げる。
迅
「莉音には少し、辛いかもしれないな…」
数日後…
莉音は学校をサボっていた。嫌な記憶の原因であることがまた起きるであろう時期に、呑気に勉強をしていられなかったからだ。
莉音がボヤいていたその時
けたたましく警報音が鳴り響いた
「ゲート発生ゲート発生市民の皆様は退避してください」
警戒区域内の空はあっという間に真っ暗になり、トリオン兵が湧き出してくる
そうして大規模進行が始まった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!