修の見舞いのため、病院へ向かった
病院に到着し、病室へ向かう
コンコンコン
「どうぞ」
中から返事があった
椅子に座った女性に尋ねる
三雲母
「はい、修の母です」
三雲母
「はい」
てっきりお姉さんかと思ったがまさかのお母様だったとは
三雲母
「ええ」
三雲母
「いいの謝らないで、先輩の言うことを聞かなかったこの子の責任よ。自分の力を見誤ったんだわ」
俺は話題を変えた
三雲母
「迅くんって子も来てくれたわ、あの子も謝ってばかりだったわね」
コンコンコン
ガララッ
雨取
「失礼します…あっ、莉音先輩」
雨取
「修くんのお見舞い来てくれたんですね」
雨取
「いいんです、莉音先輩達が来てくれなかったら、もっと酷いことになってたかもしれないですし…」
千佳はそう言って笑う
三雲母
「莉音くん、でいいのよね、来てくれてありがとう」
雨取
「莉音先輩ありがとうございます」
2人に手を振りながら病室を出たのだった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!